子供が風邪や病気になったときに困るのは、薬を飲ませるということです。薬を毎食後などに飲ませるのになかなか飲んでくれなかったり、飲むことが出来ない場合は、時間がかかってしまったりします。毎回苦労をしているという方も多いです。そして子供が小さい場合は特に薬を飲ませることが難しいです。小さな子供の場合は、水薬なども多く飲みやすい状態になっています。しかし少し大きくなってくると、粉末などや、また錠剤などやカプセル剤などになっていきます。
医薬品には、種々の形がありますが、その中の一つカプセル剤があります。カプセルの原料は、主にはゼラチンが用いられています。現在の様なカプセルの起源は19世紀にパリの薬剤師モートらによって開発されたようです。服用する際のメリットは錠剤に比べ製造方法が簡単である点です。そして服用する患者さん側にとっては、薬剤の味や苦み、臭いをガードさせることができるのでのみやすくなります。そして、カプセル被膜が数分程度で溶けるため、錠剤に比べて薬の放出が速いので効果を感じるのが速い点も挙げられます。
カプセル剤は十分な量の水で確実に飲み込むことが重要です。これは飲み込む途中でカプセルが食道に張り付いて止まってしまう事を防ぐためだけではなく、胃に届いた後で速やかに溶かして中の薬を効率的に吸収させるためでもあります。また、カプセルの素材はゼラチン等の湿気に溶けやすい物質で作られているためカプセルを先、水を後の順番で口に入れると口の中の湿気でカプセルが溶けて口内に張り付き飲み込みにくくなるので先に水を口に含むのがポイントです。